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[はのん] 生活を楽しむあなたに贈るライフスタイルWebマガジン

【レイアウト編】1つの間取りに100のライフスタイル

限られたスペースを有効に使うミニマルライフ。できるだけ物を持たず、シンプルに暮らす快適さ。

今月の暮らしシェイプアップ講座のテーマは、「ミニマルライフ」です。ベッドやソファ、ダイニングセットを置かず、布団や座卓を使った「床座の生活」がベース。家具や物を必要最小限にとどめる暮らしを紹介します。 家具を減らして広さを確保しても、レイアウトや収納スペースの使い方によっては、暮らしにくくなってしまうこともあります。暮らしに合わせて配置や収納場所を考えることが、快適な暮らしの第一歩です。
間取りは前回の019とほぼ同様の2LDK。新婚で入居後、子どもが2人生まれて4人家族になったとしても、快適に暮らせるミニマルなレイアウトプランを紹介します。

新婚時は生活スペースもミニマル
収納は使い方を明確にして

持ち物の少ない新婚カップルは、生活スペースをコンパクトにまとめると暮らしやすくなります。この時、まずクローゼットや押入れなどの収納スペースの使い方を明確にすると、自然と部屋の動線が見えてきます。例えば、洋室2のウォークインクローゼットに夫婦の衣類を収納する場合、身支度は寝室で行うと効率も良いので、寝室は洋室2にします。洋室1の収納スペースは納戸として活用できます。第一子が生まれてしばらくは、昼夜の境なく寝起きするママの活動範囲をコンパクトにしましょう。洋室2をママと赤ちゃんの部屋、洋室1をパパの寝室に振り分けます。夜泣きの時期やリビングの物音で子どもが起きてしまうようになったら、洋室1をママと赤ちゃん、洋室2をパパの寝室にチェンジ。第二子が生まれたら、長子はパパと同部屋、または長子を別部屋に寝かせ、パパはママと赤ちゃんと同室にする工夫を。

やんちゃ盛りの子どもたちが遊べる
広々スペースを確保

子どもが小さいうちは家族一緒に寝るのが理想。洋室1をみんなの寝室にすれば、子どものお昼寝もリビングの物音を気にせず眠ってくれます。洋室2は、部分的にラグを敷くより、部屋全体にタイルカーペットを敷くのがおススメ。子どもが部屋中を使って遊ぶ時期は、音やキズを防いでくれるだけでなく、転倒を防いだり、転倒しても衝撃を和らげてくれる効果があります。汚れた場所だけ外して洗えるのもポイントのひとつです。リビングにはこたつを置いて、ご飯を食べたり、子どもの遊び場や勉強の場に。状況に応じて部屋の中央から端へ移動させれば、動けるスペースも広がります。用途が広い分、雑然としてしまう場合もあるので、子どもでも片づけができるような収納の工夫を取り入れたいところです。

子ども部屋のファーストステップは
お互いを確認できる「共有スタイル」で

第一子が10歳ぐらいになったら、そろそろ家族一緒に寝るのも卒業。子ども部屋づくりを始めましょう。ファーストステップは2人の子どもの「共有スタイル」がおススメです。下の子はまだまだ上の子の姿を見て学び、成長していく時期。お互いの姿や行動は目に見えるレイアウトで、きょうだい同士の関わりはこれまで通り持続できるようにしておきましょう。ただ、机や収納棚などの家具は個別にすること。子どもの洋服も洋室1へ移動します。自分の物の管理ができるよう環境を整えましょう。一方、夫婦の寝室は洋室2にチェンジ。敷布団はWサイズを利用しますが、掛布団はそれぞれ用意した方が快適な睡眠環境につながります。子ども服が入っていたスペースを布団の収納場所にすれば日々の出し入れにも手間がかかりません。また、新婚時に腰掛けやディスプレイ台として使っていたスツールをサイドテーブルとして再活用すると便利です。

家具で間仕切る「分割スタイル」で
子どものプライバシーも尊重

子どもたちは成長すると共に、自立心が芽生え始めます。そこで、子ども部屋として使っている洋室2を緩やかなプライバシーが保てる「分割スタイル」に変更。部屋を仕切るのには、突っ張りタイプのパーテーションが便利です。カーテンを取り付けられる商品もあるので、完全ではありませんが、プライバシーが保てます。また、収納棚で間仕切る場合は向きを変えて並べるのがポイントです。それぞれの固有スペースから1台使える向きに置いてください。1台分は兄弟が使う棚の背面が見えることになりますが、ここはカレンダーや写真、お知らせなどを貼るスペースに活用すると無駄がありませんよ。家具で空間を間仕切る時は地震対策を忘れないこと。

昨年8月の「知っ得アイテム」(011)でも紹介しましたが、突っ張りタイプの間仕切りといえば 平安伸銅工業のワイヤーネットを推奨してきました。このメーカーには「LABRICO」シリーズもあり、木製でインテリア性の高い デザインを追求しています。ただ間仕切るだけでなく、本やグリーンの指定席としても大活躍してくれますね。ぜひページをのぞいてみてください。

LABRICO Renovation

column “長く使える家具選び”

ミニマル派の中には「ひとつの家具を長く使いたい」と思う人も多いはず。棚を選ぶなら、幅80~90㎝、奥行き30~40㎝程度がおすすめ。30㎝は、食器、日用雑貨、書類、衣類など日常使うほとんどの物が収まるサイズです。40㎝以上の奥行きが必要な収納は、寝具と季節飾りくらいです。高さは持っている物のサイズと量に合わせて選びましょう。棚は可動できるものが便利です。家具を買う時の心構えを書いた参考ページは、
「近藤典子先生のすまい相談室」もご参照ください。
※ 外部サイトへ移動します


近藤 典子さん

近藤 典子さん住まい方アドバイザー

2000軒以上の暮らしの悩みを解決し、その経験から生みだされた近藤流の暮らし提案が好評。TVや雑誌などメディアや講演会での活動の他、企業との商品開発、住宅の間取り監修など幅広く活躍中。特に「暮らしアカデミー」校長として後進の育成に力を入れ「住まい方アドバイザー」の資格取得ができるスクールを東京・大阪で開講。現在2018年9月開講の第4期 申込受付中。近著に『住まい方ハンドブック1・2』(東京書籍)がある。近藤典子Home&Life研究所のHPは、www.hli.jp