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【レイアウト編】1つの間取り、100の暮らし

自宅でも仕事をしたい!
という人のための暮らし方

主にネットワークを利用して、自宅や小規模な事務所を仕事場にした働き方、またはそういう働き方をする人たちをSOHO(Small Office Home Officeの略称)といいますが、最近は「働き方改革」の一環として、企業に勤めながら自宅で仕事をするテレワークなども注目されていますよね。今回はSOHOとまではいかないまでも、自宅に持ち帰って仕事をする共働き夫婦の暮らし方について紹介します。間取りは平均的な2LDK。趣味の延長程度の仕事量から終日しっかり働くパターンまで、条件別に部屋の使い方を考えてみました。

ワゴン一つで家中どこでも、
いつでも仕事場が実現

一番手軽なSOHOというと、自分で作った小物をインターネットで販売したり、得意なイラストの仕事を委託で請け負ったりといった、趣味の時間の延長線上にあるものではないでしょうか。そういう場合の間取りを考えるときは、あくまでもメインは日々の生活。少しでも仕事をする時間を増やせるよう、家事のしやすい収納スペースの位置や動線を一番に考えて家具を配置していきましょう。 そして、仕事用に追加するのはワゴン。引出しのついたタイプだと、細かい物をしまえて便利です。テレビボード脇に置いたワゴンに仕事で使う道具類をひとまとめにしておけば、家族が家にいる時間帯でも、空いたスペースで作業をすることができます。仕事をするときはワゴンを出して、終わったら指定席に戻す。たったこれだけで、スマートなオンとオフの切り替えができるでしょう。

毎日決まった時間作業するなら
集中できるスペースを確保

一日数時間から半日程度、毎日決まった時間を仕事に費やすなら、空間でオンとオフを切り替えられるように工夫します。フリースペースとしていた洋室2を仕事場として利用しましょう。仕事用に購入するのは机と棚。仕事をしないときや休日は、解放感を出すためLDとひと続きにすることも考えられるので、購入する家具のデザインはLDの雰囲気に合わせておくのがおススメです。棚はオープンなタイプか扉や引出しの付いたタイプなど、用途に合わせて選びましょう。今後、資料や道具が増えることを想定して、ゆとりを持ったサイズを選ぶとよいでしょう。できれば棚は可動できるものの方が幅広い用途で使うことができますよ。

突然の来客があることも考えて、
プライベート空間を確保

パブリックスペースとプライベートスペースの空間は、SOHOでなくても明確にしたいもの。ここで紹介するのはLDKをパブリックスペースに、洋室1と2をプライベートスペースに利用するプラン。普段は扉を開けてひと続きのリビングダイニングとして使います。夜間などに急な仕事関係の来客があっても、家族が洋室2で気兼ねなくくつろげるように、リビングテーブルとラグを購入すれば、床に座って夕食を済ませることもできます。さらに、寝室にパーソナルチェアを置けば、プライベート空間が広がります。

仕事に主眼を置いた、
完全独立プラン

廊下から北側をパブリックスペース、南側をプライベートスペースとして完全に分けたプラン。家族の帰宅後も仕事をする場合や、常に仕事の資料をたくさん広げておきたい場合を想定しました。デスク回りの物はこれまで使っていたものを使用し、打ち合わせ用に小さなテーブルを購入。変更する場合は、それまで洋室1に収納していた夫婦の洋服を、面倒でも洋室2のウォークインクローゼットに移動しましょう。「使うところに使う物を」が快適な暮らしの鉄則ですからね。入居前から在宅ワークを考えているなら、ネットワーク環境も事前に把握しておきたいところ。パソコン、プリンター、ルーター、デスク用の照明など、あらかじめ必要な電化製品も把握しておきましょう。

家で一番やっかいな汚れは、実はホコリです。インテリア性の高い「ホーキ&チリトリセットDapper「ダッパー」(テラモト)」を揃えておけば、急な来客の前でもササッとお掃除ができます。細身でシンプルなデザインは、置き場所を選びません。棚と壁の間などの隙間に設置しておいて、目に見えるホコリを掃き取ることができるので便利ですよ。毛先が長く柄の角度が調節できるので、隙間の奥まで入り込んでしまった細かいゴミなどもスムーズに掃き取れます。

column “梅雨時のニオイ対策”

シトシトと雨が降るこの季節、気になるのはお部屋のニオイですね。玄関はそのお宅の顔ともいえる場所ですから、特に注意。ニオイの原因のほとんどが濡れて乾ききらないまま収納された靴です。006のプチアドバイスでもお話したように、トイレットペーパーにアロマオイルを数滴たらして下駄箱に入れておきましょう。キッチンの生ゴミは、毎回新聞紙にくるんでポイッ! ゴミの水分を吸わせるひと手間で、ニオイが気にならなくなります。湿気がこもりがちな寝室は、012のPOINT2のように、マットレスの下に本や空き箱を挟んでエアコンや扇風機で風を当てると防臭対策に。他にも、枕のニオイ対策など「LIVINGくらしナビ」も参考にしてください。
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近藤 典子さん

近藤 典子さん住まい方アドバイザー

2000軒以上の暮らしの悩みを解決し、その経験から生みだされた近藤流の暮らし提案が好評。TVや雑誌などメディアや講演会での活動の他、企業との商品開発、住宅の間取り監修など幅広く活躍中。特に「暮らしアカデミー」校長として後進の育成に力を入れ「住まい方アドバイザー」の資格取得ができるスクールを東京・大阪で開講。現在2018年9月開講の第4期 申込受付中。近著に『住まい方ハンドブック1・2』(東京書籍)がある。近藤典子Home&Life研究所のHPは、www.hli.jp