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シバトモのおきらく鳥♪日記 / 017

こんにちは。ごくごく普通のおばさんコピーライター、シバトモです。子育ても親の介護も経験し、もう人生後半戦。趣味はバードウォッチング、といっても、いっこうに上達しない万年ビギナーです。性格はいたってお気楽。そんな私がつづる「おきらく鳥♪日記」。どうぞ、おつきあいください。

四季のある国は、旬のおいしさにあふれる国。
ちょっと探してみれば、まだまだ美味が隠れてる。

世界の珍味や星付きレストランには縁のないわが家ですが、安くておいしいものには大いに関心があります。いつも目を光らせているのは四季折々の旬の食材。これこそ、わが家にとって美食の極みであり、かつ家計の味方です。近所のスーパーの店頭で「今日はコレ!」の札をつけた食材は、とびきりイキがよく、旨みにあふれ、おまけに安い! 考えてみれば、お店が胸を張って推す旬の味覚のことでした。食卓から旬が消えたといわれて久しいけれど、そんなことありませんよね。店先を丹念に眺め、見比べ、探してみれば、三つ星をあげたくなる旬の味覚はまだまだ潜んでいます。

頭でっかちでひょうきんな顔をしたこの魚、名前をご存じですか? 近海の地魚、ホウボウです。一風変わった名前には、海底をホウボウはい回るからという説もあるとか。ある日、近所のスーパーの魚売り場をのぞいたら、このひょうきんな顔がずらり。ちょっとスゴイ光景でした。値札を見て、また仰天! 460gもの大物がなんと266円、317gのものは183円。こんなに安くていいの? 傍らには「お刺身に」との手書きのコメント。へぇ〜お刺身ねぇ。おススメにしたがって、三枚におろしてもらい、アラも頂いて帰りました。ほんのりピンクの身を刺身包丁で切って笠間・藤本均定成の器に盛ったら、豪華な尾頭付きお造り(尾はナシ)の出来上がり! わが家秘蔵の日本酒とともに、ホウボウのお刺身を初体験しました。口に入れると、なに?この品のいいおいしさ! 適度で心地よい弾力、ふわっと広がる旨み! そして、アラは絶品の吸い物になりました。これだから旬の魚は見逃せません。味と値段が比例しない、いえいえ反比例している気さえします。これに味をしめて、コチ、カナガシラ、メバルと、地魚を中心に魚売り場で旬の魚探し。普段は手が出ない高級魚も旬の時期には多くが大衆的お値段。ナマで、煮て、焼いて、と味わい尽くしています。

野菜と呼べるかどうか分かりませんが、山椒も旬の味ですね。実山椒の季節は5月から6月初旬と出回る時期がとても短い。農家の方が直接持ち込む農産物直売所に狙いを定め、シマッタ!とならないよう、こまめに店をのぞきます。今年は5月末に朝採り50gパック4つをゲット。帰宅すると、間髪入れず下処理。実を1粒ずつ小枝から外す細かな手仕事です。ポリ手袋がもどかしく、素手でやったら指先が少しピリピリ。ここまで約2時間。次に、塩ひとつまみ入れてゆでること7〜10分、指でつぶせる軟らかさになったら、冷水に1時間漬けてアク抜きし、ザルにあげて水気を取れば、完成。冷凍保存により、1年間は山椒生活 安泰です。
山椒の愉しみは人それぞれでしょうが、佃煮、ちりめん山椒、調味料としても重宝な醤油漬け、香り高い山椒酒…と、本当にさまざまな活用法があるみたいです。
ちりめん山椒が大好きな私ですが、買うか頂くばかりで作ったことはなく、今年、初挑戦してみました。小鍋にちりめんじゃこと下処理した実山椒を入れ、浸るくらいの日本酒でゆっくり煎り煮。水分がとんだら醤油とみりんをポタポタ、ひと混ぜして出来上がり! 難しそうと敬遠していたけれど、あっけないほど簡単でした。完成度は低いものの、山椒を好きなだけ入れて作れるのがうれしい。

山野に自然に生える天然キノコって、旬の恵みそのものですね。驚くほど多彩な種類があり、天然物ならではの圧倒的な香り! 山梨や長野の街道沿いにある無人販売所や直売所をのぞいては物色するのが、わが家の秋のお楽しみです。9月中旬、今年はどんなキノコが待っているのか、と胸ふくらませて山梨・鳴沢村の直売所へ。ところが、店先がなんだか寂しい。店のキノコ採り名人の話では、今年は50〜60年に一度の不作だとか。それでも、運よく富士山の麓の天然キノコが手に入りました。パックに入っていたのは、キノボリイグチ、ショウゲンジ、アンズタケ、ホウキダケなど7種類。名前が分かるように、店のお姉さんが付箋を貼ってくれました。
家に着くと、さっそくサーモン&キノコのホイル焼きとキノコ汁を作りました。翌朝はタマネギスープにパラパラと残りを投入。天然キノコが香る、香る! 2日間にわたって希少な秋の香りを満喫しました。
四季があって、旬の味があるって、本当にシアワセ!