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【レイアウト編】1つの間取り、100の暮らし

人生いろいろ、暮らし方いろいろ。
急な家族構成の変化にも、ひと工夫で対応できます。

今回紹介するのは、特に40代、50代に役立つと考えられる住まい方のご提案。この世代は、自身の住まい方を変える可能性が多いだけでなく、巣立った子どもや年取った親といった、いわば家族のライフステージの変化にも影響を受けやすい世代です。突発的な変化が起きても、一時期的な家具の配置や空間の使い方で臨機応変に、ストレスなく対応できるよう、起こりがちなケース別に住まい方を考えてみました。展開する間取りはこれまでと同じ、2LDK。D-roomに多い間取りですので、参考になるかと思いますよ。

海外赴任していた子どもが
数カ月戻ってくる

成人して独立した子どもが、仕事などの都合で一時期的に同居。子どもは働いているので、残業や飲み会などで帰宅が夜遅くなることもあるでしょう。その度に起こされてしまう環境だと、小言のひとつも言いたくなるかもしれません。お互いのためにも、玄関やお風呂場に近い洋室1を子ども部屋に、洋室2を夫婦の寝室として使うのがおススメです。一緒に暮らす期間にもよりますが、収納庫内の荷物は移動せず、子どもの荷物は部屋内か、収納の空いたスペースに置きましょう。収納を共有する場合は、混同しないようにお互いの区分を決めておくのがポイント。また、LDKは家族とコミュニケーションがとりやすい空間を心掛けて。食事の時間が合わなくなってしまっても、ダイニングで食事をする人と、ソファーでくつろいでいる人が会話をしやすい家具の配置にすると良いでしょう。

頻繁に遊びに来る孫のために
遊び場を広くとれるように工夫

孫が生まれて小さいうちは、頻繁に遊びに来たりお泊りすることが考えられます。そんな時、毎回大変な準備をしなくても迎えられるようにできたらスマートですよね。ポイントは洋室2の使い方。子どもが独立すると、個々の睡眠環境をしっかり確保するために、夫婦の寝室を別にすることがよくありますが、その場合、洋室2は寝室として使われていることになります。この部屋を普段は寝室、来客時は遊び場と、上手に切り替えて使いましょう。そこで提案したいのが、畳ベッド。布団をしまえば上げ床の畳スペースとして使え、遊び場として活用できます。普段の寝起きにかかる足腰の負担も低減できますよ。部屋にはラグを追加して、遊びとして環境を整えたら完璧ですね。また、LDKもできるだけフリースペースを広くするために、思い切ってソファーを処分。代わりにダイニングチェアを2脚、肘付きのゆったりしたタイプに買い替えるのはいかがでしょう。更にスタッキングできるスツールを追加して、人数の増減に合わせて利用できるようにします。

子ども世帯との同居は、
一時的だとしても程よい距離感が必要

新居づくりの仮住まいや転勤準備、入院、離婚など子どもや孫と一定期間一緒に暮らすこともあるかもしれません。親子とはいえ、それまでそれぞれ暮らしていた生活習慣は異なるので、それぞれのスペースや共有で使う物の出し入れのルールなどを決めて、程よい距離感を保てるとお互いストレスなく暮らすことができます。ここでは、洋室1を親世帯、洋室2を子世帯で使うプランを紹介しましょう。ポイントは、洋室1に設けたくつろぎコーナー。第2のリビング的な使い方のできるスペースがあると、気持ちを切り替えたい時や一人の時間を持ちたい時にひと役買ってくれるはずです。また、子世帯が洋室2をすっきりした状態で使えるようにするためには、ウォークインクローゼットの使い方がポイント。子どもの物を置くスペースをウォークインクローゼットの入り口近くに設け、自分で片付けができるシステムをつくってあげましょう。そうすると部屋に不要な物が散らかることなく、快適に過ごせます。

親を一時的に介護することになったら
40代後半~50代は、親の生活環境にも変化の出てくる世代。実家のリフォームや介護施設への入居準備、退院後のリハビリ期間など、一人暮らしをさせられない親を呼び寄せて同居する機会もあるかもしれません。そのような場合は、日当たりの良い洋室2を親に、洋室1を自分たちの寝室として使うのがおススメ。親は慣れない環境で、一日の多くを部屋で過ごすことになるので、家事をしていてもコミュニケーションや見守りが無理なくできる、リビングダイニングに近い部屋が、結果的にお互い気持ちよく暮らせるでしょう。親が持ち込む荷物の量にもよりますが、できるだけ室内に設置すると管理もしやすく、使い勝手が良くなります。その際、来客用に使っていたコート掛けや多目的棚を活用して、家具を増やさず収められたらベストですね。

新しいくつろぎ方として、こんなリビングダイニングセットはいかがですか。高さが通常のダイニングテーブルより低いので、車イスにも対応可能です。椅子は座面のクッション性が高く、ゆったりと寛げます。ソファーとダイニングテーブル両方を置くよりも省スペースですから、お部屋もグンと広くなりますよ。快適なLDをつくるヒントは014015もぜひご覧ください。

家具屋cocoro 北欧デザインのソファダイニングセット

column “夏こそ、網戸そうじ!”

夏は網戸のありがたさを感じる季節。開閉する機会が多くなると汚れが気になりますよね。そこで意外と簡単な網戸の掃除方法をお教えしましょう。使うのは洗車用のブラシ。密度の高さと毛足の長さが細かいホコリを取り除くのにピッタリなのです。網戸の外側からブラシをあてがい、先ずは水平に、次に上から下の順でゆっくりと丁寧に動かしてホコリを落とします。最後に固く絞った雑巾をブラシに巻き付け、同じ順番で拭き上げれば終了。 こちらのサイトでは、カーテンの洗濯と合わせた時短家事を紹介していますので、ご覧ください。

LIVINGくらしナビ
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近藤 典子さん

近藤 典子さん住まい方アドバイザー

2000軒以上の暮らしの悩みを解決し、その経験から生みだされた近藤流の暮らし提案が好評。TVや雑誌などメディアや講演会での活動の他、企業との商品開発、住宅の間取り監修など幅広く活躍中。特に「暮らしアカデミー」校長として後進の育成に力を入れ「住まい方アドバイザー」の資格取得ができるスクールを東京・大阪で開講。現在2018年9月開講の第4期 申込受付中。近著に『住まい方ハンドブック1・2』(東京書籍)がある。近藤典子Home&Life研究所のHPは、www.hli.jp