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【レイアウト編】1つの間取りに100のライフスタイル

「どう住みたいか」を考えた家具選び。

引越しを考えて住まい選びをするとき、手持ちの家具をどう配置するかで悩む人は多いと思います。そのようなときは、家具のことよりもまず、「どう住みたいか?」かを考えてみましょう。この部屋で「どう過ごしたいか」の後に「この家具をどう使うか」と役割を決めると、自分の望む住まい方、暮らし方が具体的に想像しやすく、「どんな家具がどう配置されていると快適なのか」が、冷静に判断でき、悩みが明確になります。今回は2DKの同じ間取りで、3パターンの家族が望む住まい方に合うような、家具と家具の配置を考えてみました。

若い新婚カップルなら
まだまだ収入も少ないでしょうし、それぞれの両親に頼るのも気が引ける・・・という若いカップル。またすぐに引っ越しをするかもしれないので、お互いに使っていた家具を持ち寄り、足らないものを買い足して…と、新婚生活をスタートさせる人もいますよね。それなら食事は洋室にラグを敷き、「座スタイル」がおススメです 。ダイニングキッチンにはカラーボックス扉付(3段/ニトリ)と、カラーボックス(3段/ニトリ)を置くと、簡易なダイニングボードが出来上がり。冷蔵庫側のボックスは洋室側に向けて扉付を置き、テラス側には通常のカラーボックスを置きましょう。付属の天板を取り付ければオリジナルカウンターが簡単に作れ、電子レンジや炊飯器、トースターなどの家電を置くことができます。カウンター下にはゴミ箱が置け、家事がとてもスムースになりますよ。
寝具はベッドにこだわらず、布団にするのも一案。布団のカビ防止には除湿シートやすのこマットを活用しましょう。その上に電子レンジ・炊飯器・トースターなど家電を置き、下にゴミ箱をおけば家事も便利ですね。

おもてなし好きな夫婦二人なら
なにかと来客が多い社交的なご夫婦なら、ダイニング横の洋室をリビングとして活用しましょう。ダイニング用とリビング用のテーブルを延長線上に配置すれば、テーブルの高さが違ったとしても視線が合って会話がしやすくなります。また子ども連れの来客はソファ側、大人はダイニング側などとエリアを分けて着座のでき、子どもの様子にも目が届きますよ。約900幅の食器棚をお持ちなら壁とほぼ同サイズですから、あえてリビング側に配置することで、誰でも食器が取り出せて便利です。またダイニングとリビングに一体感を持たせるため、奥行き40cm程度のカウンター(伸縮タイプ)を設置するのはいかがでしょうか。パソコンコーナーとしても、散らばりがちな細々とした物の収納庫としても大活躍します。
寝室は、シングルベットの配置に一工夫。ベッドを寄せたことにより、クローゼット前のスペースに多目的棚を置けるようになりました。入れ子式ならどちらからでも出し入れが可能で便利です。また、ベッドサイドは、30cmあれば十分です。横歩きでベッドメイキングできますし、椅子などを置いてサイドテーブルにすることも可能です。

お互いの時間を大切にしたい夫婦なら
はっきり線引きするわけではなく、それぞれのテリトリーを確保しやすい “ 個 ” の居心地を重視した配置です。
たとえば調理好きな妻は、ダイニングルームを自分のホームグラウンドに。システムキッチンとテーブルの間に95㎝幅の通路が確保できたら、腰高の薄い棚(ディノス)を置いて簡易カウンターにすると、グラスや取り皿、普段使いのお茶碗、カトラリーなどを収納することが可能です。 壁側の棚(ディノス)には、中央のオープンスペースには家電、上には本や書類を。下段には妻の文具や、食器など細々した私物を収納しましょう。
リビングは、夫のエリア。 テレビ横のデスク(ディノス)をちょっとした作業コーナーにしたり、ソファーでテレビを見たりと自由な時間を満喫できます。
また、寝室もお互いのベッドの間に観葉植物などを置いてプライバシーを確保しました。サイドには個人のロッカーを兼ねたナイトテーブル(ディノス)を配置しました。この場合、観葉植物は背の低いタイプにすると、窓の開閉がスムーズですよ。

家具を見極めて買いたい人には、レンタルという考え方も
レンタル家具の中には、実際に家具を使用しながら購入を検討できるシステムがいくつかあります。例えば「flack」というサイトでは、商品は全て新品。レンタル期間は3年で、家具の価格の15%と月々のレンタル料金を払えば、最低24カ月レンタルの後、25~36カ月は無料期間になります。その後 「買取」か「返却」を選択するシステムで、自分のライフスタイルにあった家具を選ぶ便利な方法ですね。

column

ひとめぼれをして家具を買って大きすぎたとか、ソファーが思っていたより大きくて部屋に入らずに返品した、という話を耳にすることがあります。素敵なインテリアショップに行くと、気持ちが高ぶって衝動買いなんてこともありますが、まずは部屋に対して「どのくらいのサイズの家具が必要なのか」考えてみることをお忘れなく。私の場合はなかなかショップ回りができないので、詳細な情報が載っている通販カタログに助けてもらっています。最近はwebカタログも活用。冷静に判断できますし、家具の内寸が不明な場合などは、フリーダイヤルに問い合わせれば教えてくれます。情報は上手に活用しましょう♪

近藤 典子さん

近藤 典子さん住まい方アドバイザー

2000軒以上の暮らしの悩みを解決し、その経験から生みだされた近藤流の暮らし提案が好評。TVや雑誌などメディアや講演会での活動の他、企業との商品開発、住宅の間取り監修など幅広く活躍中。特に「暮らしアカデミー」校長として後進の育成に力を入れ「住まい方アドバイザー」の資格取得ができるスクールを東京・大阪で開講。現在2018年9月開講の第4期 申込受付中。近著に『住まい方ハンドブック1・2』(東京書籍)がある。近藤典子Home&Life研究所のHPは、www.hli.jp