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[はのん] 生活を楽しむあなたに贈るライフスタイルWebマガジン

【レイアウト編】1つの間取りに100のライフスタイル

「衣」「食」「住」の視点から、
間取りと暮らしを考えてみましょう(Ⅰ)。

同じ間取りでも、住む人によって暮らし方はさまざまですね。 これまで「その部屋でどう過ごしたいのか」「使うところに使う物を」と提案してきましたが、 それでも「どう家具を置けば快適になるのか」が分からないときは、 近藤流のもっともシンプルな考え方、 「衣(洋服の管理)」「食(作る・食べる)」「住(くつろぐ)」に視点を置くことをおススメします。早速、2DKの間取りで考えてみましょう。

若い共働き夫婦なら
出勤や帰宅時間に差があったり、外食が多く平日は簡単に食事を済ませたいなど、忙しいからこそ互いが気を使うことなく、身支度がスムーズで、家では「寝る」と「くつろぐ」を充実させたいのではないでしょうか。
「衣(洋服の管理)」
独立した洋室を寝室にして、クローゼットと向かい合うように、家具を買い足して配置すれば、部屋の一角がウォークインクローゼット風に。幅を75cm確保すれば、朝の着替えも楽にできます。収納物によって高さが変更できる、調整機能がある家具を選んでおくと良いですよ。
「食(作る・食べる)」
共働きのキッチンは使いやすさを最優先! 食事は収納が付いた、コンパクトでスタイリッシュなハイカウンターで。好みによって、スリムなダイニングセットも配置可能。 また、キッチンセットの対面に大容量タイプのダイニングボードを置けば、生活感が出ず、スッキリした印象になりますよ。
「住(くつろぐ)」
ダイニングキッチンに続く部屋は、リビング兼書斎に。ソファを斜めに配置することで、後ろにデスクコーナーを作ることもできます。夫婦それぞれがテレビを見たり、机に向かったりと、思い思いのくつろぎ方を楽しめます。また、おススメしたソファは、来客の宿泊時にソファベットとして大活躍しますよ。

シニア世代の一人暮らしなら
毎日気楽に趣味の時間を楽しむ、ときにはご近所のお友達が来ておしゃべりをするなど、日々の暮らしに充実したゆとりが感じられる一人暮らし。家具を減らして掃除をしやすくすることがポイントです。
「衣(洋服の管理)」
独立した洋室は、寝室兼クローゼットとしてゆったりと使いましょう。突っ張りタイプの収納用品を壁面に配置して、カバンや帽子などのおでかけセットを掛けておけますよ。
「食(作る・食べる)」
キッチンには腰高のカウンターを加えてラウンドした動線を確保すると、動きやすいキッチンタイムを楽しめます。食事はダイニングキッチン続きの洋室で、テレビを見ながら楽しみましょう。
「住(くつろぐ)」
寝室のベッドサイドには、ちょっとした収納チェストを購入して小さなテレビを置いておくと、何かと便利ですね。また、眼鏡、スマートフォンなどを置けるワゴンをナイトテーブル代わりにすると、パソコンや書籍も収納できます。ダイニングキッチンのベランダ側には、趣味や読書に集中できる空間としてデスクコーナーを設けます。ダイニングキッチン続きの洋室は、来客が数人あっても良いようなダイニングリビングセットをレイアウトします。午後のティーパーティーなど、にぎやかになりそうですね。

若いファミリーなら
子どもがまだ小さい間は、今回のようなコンパクトな空間でも、工夫次第で家族が集まりやすい、居心地の良い空間を作れるのではないでしょうか。両親は独立した洋室を寝室にし、ダイニングキッチンに続く洋室は、コミュニケーションを考えて子ども部屋にします。
「衣(洋服の管理)」
家族の衣類は、各自の部屋で管理、収納しましょう。とはいえ、夫婦の衣類がクローゼットに収まりきらない場合は、ベッドの上にロフトベッドを置いて衣替えの洋服や寝具を保管したり、クリーニングの保管サービスを利用します。子どもの部屋も、ロフトベッドを上手に利用して、衣類を掛けるなどの工夫をしましょう。
「食(作る・食べる)」
リビングスペースが十分に確保できない分、ダイニングキッチン(DK)には、ダイニングリビング家具を選び、キッチンは毎日使うので、動きやすさと使いやすさを一番に考えます。でも、収納力のある家電収納や食器棚を並べることで、セミクローズなキッチンを演出すると、生活感を押さえることができて、急な来客にも慌てずに済みますね。
「住(くつろぐ)」
子どもが小さい間は、ベッドではなく布団にすれば、無駄な家具を買うことなく遊びのスペースが確保できます。子どもが就学したらベッドを購入すれば良いと思います。また二人目ができて大きくなることを考えて、ロフトベッドもおススメです。デスクやパイプハンガーも二人分用意になりますが、スペース的には対応可能です(下のプラン参照)。

壁(クロス仕上げ)や家具に画びょうをさすのって、抵抗ありませんか。そんな場合はしっかり貼れるのに、剥がすときにはきれいに剥がれる心強い粘着タイプのフックをご紹介。本体のフックと別に、特別な加工が施された粘着タブが付いているので、このタブだけを買い足せば本体のフックは何度でも使えます。耐荷重別にフックのサイズがあるのも魅力です。

コマンドフック (住友3M)


ずっと愛用していますが、フックを貼る前に貼る場所のホコリを落として乾拭きするのが、なかなか落ちないポイントですね。私の場合は、ただ物を掛けるだけでなく、100円ショップで売っているワイヤー用のフックや、ワイヤーネットを固定する時にも使っているんですよ。

column

以前、リビングに飾る絵を買おうと思ってインテリアショップで探したら、お高い!! そこで思いついたのが、シンプルな額を画材店で買い、中に入れたのは和紙製のランチョンマット。ハサミで思いつくままにカットして、両面テープで軽く留めただけの作品。オリジナル感が出ているし、安上がりで大好評でしたよ。

近藤 典子さん

近藤 典子さん住まい方アドバイザー

2000軒以上の暮らしの悩みを解決し、その経験から生みだされた近藤流の暮らし提案が好評。TVや雑誌などメディアや講演会での活動の他、企業との商品開発、住宅の間取り監修など幅広く活躍中。特に「暮らしアカデミー」校長として後進の育成に力を入れ「住まい方アドバイザー」の資格取得ができるスクールを東京・大阪で開講。近著に『住まい方ハンドブック1・2』(東京書籍)がある。近藤典子Home&Life研究所のHPは、www.hli.jp