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心の奥に働きかけるアロマのチカラで
秋の夜長、癒しのひとときを。

秋の夜長という言葉に象徴されるように、少しずつ日の入りが早く感じられるようになり、秋らしさが増してきました。夏の疲れが残る季節の変わり目は、心身も不安定になりがち。そんな時季に注目したいのが、天然の植物から抽出された香り(アロマ)のチカラです。アロマセラピー(※)を科学や医学の観点から探求するオリエンタル・アロマセラピィ・カレッジを訪れて、アロマが持つ癒しのチカラに迫りました。
※アロマテラピー(仏)、アロマセラピー(英)、本記事では英語読みで統一しています。

五感で唯一、本能にアプローチする嗅覚を刺激!
心身のOn&Offを調整する天然植物の香り。

夜=副交感神経でリラックス、日中=交感神経で活動的に

キャンドルやオイルをはじめ、消臭剤や洗剤など、アロマにまつわるアイテムは数あれど、その具体的な効能となるとなかなか覚えきれず、どう使えば効果的なのか、実際のところよく分からないということはありませんか。そこでアロマセラピーのエキスパートである、オリエンタル・アロマセラピィ・カレッジの久保浩子先生に詳しくお話を聞いてみました。

「実は人間の嗅覚って、五感の中で唯一、本能にダイレクトに届くんですよ。視覚や聴覚は一度理性に働きかけてから本能に指令が下されるのですが、嗅覚は瞬間的に本能にアプローチできる。ですから、例え理性がストレスを抱えていたとしても、嗅覚がアロマを感知すると無意識に体がリラックスできたり、リフレッシュできたりするんです」

ちなみに“本能”ってどこにあるの? という素朴な疑問を投げかけてみました。

「本能って感覚的な言葉のようですが、ちゃんと存在するんですよ。前頭葉、頭頂葉、後頭葉に守られたちょうど下、大脳の内側の縁にある“大脳辺縁系”呼ばれる部分。自律神経の中枢を司る視床下部などがあるところです。嗅覚はまさに直感の感覚といえそうですね」

本能が物質として存在していたことも驚きですが、頭で考える前に無意識に働きかける“アロマのチカラ”にも改めて興味が高まります。

久保先生によると、季節が切り替わる時季は特に体内時計がズレてしまうことが多く、心身の不調が起こりやすいのだとか。特に秋は夏の緊張がほぐれず、熟眠できなかったり、疲れが取れなかったりするため、安眠効果のあるアロマを求める人が多いといいます。

「人は、交感神経が優位になると覚醒して活動的になり、副交換神経が優位になるとリラックスして深い眠りに就くことができます。心身の健康を保つためは、その体内リズムを整えることが重要なんです。まさにOnとOffのバランスですね。日中のストレスを解消するためには、一日を終えた夜にしっかり睡眠をとることで、脳はもちろん体の疲労を修復することができるんです」

なるほどポイントは、いかに交感神経を緩めて副交感神経を優位にさせるかなのですね。

「逆に朝は心身を覚醒させることで、活動的に動けたり、効率的に仕事に向き合ったりすることができます。とはいえ普通に過ごしていると、夜なかなか寝つけなかったり、朝もだるさを感じたり、となかなか理想通りにはいかないもの。そこで上手に活用していただきたいのが、天然植物から抽出したアロマのチカラなんです」

日中と夜、On Offを上手に切り替えて、心身の健康を保つために効果的だというアロマ。その具体的な効能や上手な活用方法について、詳しく教えていただきました。

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