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[はのん] 生活を楽しむあなたに贈るライフスタイルWebマガジン

自分は何がしたいか?私に何ができるか?
奈良中を探し回り、商品開発に奔走しました。

― どのようにして今の事業にたどり着いたのですか?

そのとき初めて、自分のやりたいことと真剣に向き合った気がします。誰もやっていないもので、小さく始められて、自分の経験から出てくる気持ちを込めて作れるもの…それは何だろうと考え始めました。そんな時です、実家に帰る途中の奈良公園で、地元の飲食店が出ていたり、奈良の食材や特産品が並ぶイベントに出くわしたのです。農業生産法人の店では、特産の大和当帰という薬草で作った入浴料を売っていて、冷え症に効くと聞いて半信半疑で買って帰りました。さっそく試すと、冷え性の私が驚くほどの効果を実感できたのです。
これだ!と思いましたね。食材とか化粧品ではオーガニックなものが増えている時代なのに、入浴料には人工的な色や香りがあふれていてオーガニックなものはないなと気づいたので、私が作ろうと思いました。

― 何かに導かれているような出会いでしたね。

ただ興味本位で立ち寄っただけだったのですが…。
薬草の入浴料なら自分の経験が生かせるし、奈良は薬草栽培に歴史があるし、光明皇后による風呂発祥の地というストーリー性も完璧!何より私自身がほしいものなので、頑張ってできるのではないか、と思いました。
仕事を選ぶとき、本気で頑張れるというのが大事なことで、そのためには自分の価値観とマッチしなければと思っているのですが、その意味でも、靴下より薬草のお風呂の方が、ずっと私らしい事業になると確信しました。

― 事業の変更はスムーズにできたのですか?

急な変更でしたが、意外とすんなり了承されました。
いよいよ起業!まずは商品ラインアップの充実です。奈良特産でお風呂に入れるもの…それは何?どこで、誰が栽培しているの?奈良生まれの私にとっても未知の世界でした。そうだ、道の駅に行けば特産品も生産者も分かると思いつき、道の駅回りを始めました。そこで出会ったのが、ひのきのおが粉です。吉野特産で香り高い天然ひのきなら癒やし効果もあるので、私が目指す入浴料にぴったり!さっそく販売元の喜多製材所に連絡しました。

― いよいよ商品化が始まるわけですね?

そうなんです。商品第1号は大和当帰とヨモギをミックスした入浴料。売れるかどうか不安でしたが、女性の冷え性に効くとリピートしてくださる方も出てきました。そして第2弾が、喜多製作所のおが粉で作ったひのきの入浴料です。現在商品は5種類。無添加石けんも作っています。初めは大阪万博記念公園の野外イベントに出店したことをきっかけに、百貨店から催事出店のお誘いをいただき、最近は百貨店で常設になったり大手セレクト系書店で展開が始まったりと少しずつ手応えを感じていて、今はこの方向で間違ってなかったと思えています。
入浴料は、都会で仕事をしている私のような女性が、なにこれ!?と手にとってみるとオーガニックの入浴料!使ってみたら、自然で癒やされるわ~♪、一日の終わりにそんなシーンがあったらいいな、と思いながら作っています。

喜多製材所訪問

万葉からの歴史を受け継ぐ吉野ひのき。
チップやオイル製造の喜多製材所を訪ねました。

チアフルがひのき素材を仕入れている喜多製材所。ここの社長さんは、約20年も前からひのき精油やおが粉の活用に着目された先駆者です。製材所を訪れると、敷地全体にひのきの香りが漂い、見学しているだけで癒やされます。チアフルの入浴料の原料となるのは、吉野ひのきの中でも外気に触れないため特に香りが強い芯材の部分。おが粉より粗めのチップ状に加工されます。日本独自のひのき精油は海外の人気も高く、新しい蒸留機を導入するなど意欲的。もちろん、天然100%にこだわるチアフルの石けんにも使われています。
喜多製材所ホームページ

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